昔むかしの不思議な話
昨日に引き続き、今日もちょっと不思議なお話を…。
あれはそう、今からもう40年以上前、私が10代の頃の事です。(いちいち話が古いよねー)
当時は公務員官舎の一階に住んでいました。
そして、私達家族の部屋の真上には親しくしているご家族が住んでいました。
ある時期から、そのお家のお父さんが病気で長期入院されていたのですが、年末年始に一時帰宅されたんですね。
たまたま近くのスーパーへ行った時、そのお父さんが店内のベンチに座っている姿を目にしました。
母親同士・子供同士は仲良しでしたが、お父さんとはほぼ接点がなかったので、声をかけることはなかったんですが…
私は不思議なものを見ている感じがしました。
そこに確かに座っているんだけれど、その存在感の希薄さというのでしょうか?
何かぼんやりとしているというか、影が薄いというか、半分透けているような感じに見えたのです。
ただ、その時はそれ以上深く考えることはありませんでした。
年が明けてお正月の2日、早朝救急車のサイレンが鳴り響き、官舎の前で音が鳴り止みました。
私たち家族は何事かとびっくりしましたが、そのお父さんが倒れて運ばれたのです。
そして残念なことに、そのまま帰らぬ人に…。
そのお父さんが亡くなったという知らせを聞いた時に、あっ!…と思いました。
もしかして、あの時スーパーであんなふうに見えたのは、寿命が尽きかけていたから?…
そう思ったら、ちょっと怖かったです。
影が薄いということで言えば、私にもかなりそういう面があったみたいで、
20代の頃は、よく「フワフワしてる」って言われてました。
生命力があまり感じられない雰囲気だったんだと思います。
それは自分でも自覚してて、運の弱い、生命力の弱いタイプだなぁ…と。
霊能者みたいな人から、「20代後半に亡くなるかもしれない。でもその時期を乗り越えたら大丈夫。」と言われたこともありました。
そして実際20代後半で、そういう体験をする事に…
ある夜、就寝中のことでした。
ふと目が覚めました。
周りは真っ暗で、足元に誰か数名の人が立っている気配がしました。
多分意識はあっても目は開いてなかったんだと思います。
不思議なことに、体は寝たままなんですが、頭のてっぺんから自分がすーっと抜け出ていくような感覚になりました。(いわゆる幽体離脱なんですかね。)
特に恐怖は感じなかったのですが、
ぼんやりと「ああ、私死ぬんだ。」と思いました。
「ほんとに死ぬのなら、死ぬ前にもう一度○○○ちゃんに会いたい…」
さみしい気持ちになりました。
…その時です。
耳元で「待て!」という声がして、そのとたん、スッと吸い込まれるように元の体に戻り、目がぱちっと開きました。
「あ…戻ったんだ私…」
夢か現か幻か…
夢だったなら、随分生々しい夢でした。
やっぱり死ななくて良かったと、ほっとしました。
あの世に連れて行こうとする勢力と、この世にとどまらせようとする勢力とのせめぎあいがあったのではないかと、勝手に思っています。
これ以降、フワフワしてると言われることは無くなり、今やしっかり存在感のある体型にもなりました。(オホホホホホ…)
今日の一枚
青いアサガオ
私はブルーの花が好きです